2020年6月21日新月のホロスコープを解説します。
この新月は蟹座で金環日食となり、同日「夏至」でもあります。
なので、夏至直後の金環日食ということになります。今年の夏至はすごいですね。
*日本では金環日食は多分見られませんが、部分日食として見ることはできるかもしれないです。
ちなみに、今年は蟹座新月が6月、7月と2回あります。
また、この数日前、18日には水星逆行を開始しています。
今回ご覧の通り、新月のすぐ近くにドラゴンヘッドが位置しています。(日食)
そして8ハウス蟹座での日食ということもあり、何か国家や自分の基盤、土台など、そういったことが根底から一新するような気配です。
新月にはアステロイド(小惑星)のベスタも絡んでおり、
私たち自身も自分たちの基盤や根っこを根底から変えることに潜在的に強く関わろうとする時期でもあります。
水サイン、活動宮に比較的天体が多いものの、AscやMCなどアングルは不動宮ですので、
自分の今後の方向性や在り方などがこの日食のスタートである程度決まってくる、ここでのスタンスが今後の自分に大きく影響するような感じも受けます。
ただ、この新月は3ハウス山羊座・水瓶座の冥王星・木星・土星のコンジャンクションたちとはクインカンクス(150度)の位置関係です。
今までの体系、組織、仕組みからどのように新しい基盤に入れ替えていくのか?ということに関しては一筋縄でスルリとはいかない面もあります。
しかし。
MCは獅子座にあり、獅子座のルーラーである太陽が今回の日食に関わる主役でもあるので、自分の社会的な今後の方向性にはとても重要なタイミングでもある日食となっています。
おそらく、社会的に自分が目指すもの、自分が実現したい仕事、もしくはさらに大きな意味で「生き方」に大きく路線変更が起きてくる人も多いと思います。
また、この新月は4ハウス魚座の海王星・火星コンジャンクションとはスクエア(90度)です。
スクエアというアスペクトも「変化」が要される関係性です。
血筋や家系から受け継ぐ目には見えない自分の魂に潜んでいたビジョンや夢がこの日食を機に表面化してくることもありえます。
(因みに、この海王星・火星は冥王星・木星・土星たちとセクスタイル(60度)ですので、現在のそれらのエネルギー(社会や権力、金融などを代表とした抜本的変容)にも協調的に働きます)
もし、今何か新しい方向性への興味、期待やビジョンを感じているのなら、それは自分の気まぐれでそのような気になっている・・・というわけではなくて
自分の内面の底に眠っていたことや休んでいた元々の自分の素養のエネルギーがムクムクと動き出しているサインかもしれません。
だから、自分がなんとなく感じている変化、新しい可能性に対して「今までとは違うからダメ、無理」という安易な判断ではなく
そこに自分が欲している本物の変容が潜んでいないかをじっくり心と対話することも必要だと思います。
そして、自分が感じ、表現できるものは「まずはやってみる」の精神も必要です。
外に出すことで自分の素養・素質がさらに表面化してきます。
今回の日食で沸き起こる新しいムーブメント、変化というのは後々への影響が大きいものだとは思いますが、たやすく今後の道筋がわかるとかいうものではないと思います。
やり方も方法もよくわからないとか、自信は持てないとか、手探り状態で変化の渦に入っていくようなイメージもチャートを見ながら感じたりもします。
だから心がザワザワしたりすることもあるかもしれないし、その一方ではなんとなくでも感じているこれからの予兆に、自分の中で根拠のない新たな可能性を感じている・・・と
いう場合もあるでしょう。
この蟹座新月は、基盤や根底から何かがひっくり返ったり変容する日食です。
そして、それを可能にしていくためには私たちが自分の心(スピリット)の奥に眠らせていたこと、封じ込めていたこと、スルーしていた宝物とそれを動かす欲求に力を与えることが必要です。
自分の創造性を信じる時。
今回の日食はそういうタイミングであり、それはまるで火山のようなエネルギーだと思います。
潜在的には爆発的に内側から姿をあらわし、やがては今までのものを破壊し新しい再生へと促すもの。
以前もお伝えしていますが、この2020年夏至・金環日食という区切りは
それ以前と以後とでかなり大きく流れが変わるようなものであると言えます。
古いものを飲み込み、砕き、新しいエネルギーが噴出するべく時を待っています。
個人的にも世の中的にも。
明日、20日には22日から28日のウィークリーリーディングもYouTubeでアップする予定です。
この記事でこの新月図を私が解説してきたことと、YouTubeでのリーディング内容は驚くほど濃密にリンクしています。
私は自分でカードを引いて笑ってしまったほどです。
6月前半までの「静かな振り返り」は過ぎました。
・変化に振り回されるのではなく、自分を引き出す波と捉える
と最後にお伝えし、皆様にとって素敵な夏至×日食となりますように。
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