【本の紹介】イギリスの野良猫だったボブが教えてくれる大切なこと。

前回の【本の紹介】では、本格派骨太ミステリーを紹介したので

今回は愛らしくて、だけど動物の存在と私たちとの絆から人生で大事なことを再確認できる本をご紹介します。

 

「ボブが教えてくれたこと」

 

皆さんは、イギリスの「ボブ」という超有名な茶トラの猫を知っていますか?

私がボブを初めて知ったのはTV番組でした。

イギリスで野良猫(ストリートキャット)だったボブが、ホームレスで薬中毒だったジェームズと出会い、そこから二人の生活が始まる実話の番組コーナーを以前TVで見ていました。

ジェームズが薬を断ち再生する過程をボブはじっと見守り続け、ジェームズもボブのためにもまともな生活をするため再生する決意をします。

それから二人で「ビッグイシュー」という雑誌を路上で販売しながら有名になっていく・・・。

確かそんなお話でした。

*この写真はボブではないです。イメージ的に近い茶トラ猫の写真。

 

この本はボブシリーズの3作目だと思います。1作目、2作目はこちら↓

(私は1作目、2作目はまだ読んでいません)

 

TV番組を見た時も「なんて可愛い、そしてなんてお利口な猫ちゃんだろう!」と感動したのですが

「ボブが教えてくれたこと」を読んで改めてボブはすごい猫ちゃんだと思います。

というか、猫は本当に他のみんなも賢い!そして愛情深い性質があります。

(犬なども同じだと思います)

私も元野良の猫と数年前から生活しているのですが、本当にそう思います。

 

この本で私が一番感じたのは、実は本の中に沢山載っているボブと著者であり、ボブのパートナーである(飼い主というよりもパートナーがピッタリだと思う!)ジェームズが一緒に写っている写真が本当に素晴らしいと思ったのです。

もちろん、ジェームズがボブとの生活で学んだ様々な気づきが本の中に書いてあるので、それらも「うん、うん」と頷くことばかり。

大事なことを思い出させてくれるボブとの学びが色々と書いてあります。

 

それに加えて写真から伝わるものがすごく良くて。

ジェームズの肩に乗ってありのままで信頼関係を築いているボブの自信と幸せが滲んでいる表情や、

二人の幸せな絆と生活を見てこちらも幸せになるし、自分の猫との時間も絆も

益々大事にしたいと改めて想いを強くするような、そんな写真が沢山載っています。

写真も彼ら二人の関係性を全てを物語っているような感じです。

 

ジェームズがこの本の中で書いているように、猫は「禅」的な生き物であると思います。

・本来の自分でいる

ことが幸せな人生(猫生)を送るコツなのだと、静かに自らの存在で教えてくれる猫たち。

 

本の中には様々なボブからの教えがわかりやすく簡単な実例で書かれているので本が苦手な人もスイスイと読めると思います。

 

 

そして、ボブのことを知らない人は、ぜひ1作目から読んでみていただきたいと思います。ボブとジェームズの不思議な縁と二人がどのように二人だけの絆を紡いできたか、二人が出会う以前に二人とも過酷な過去があります。

それらを知って読むのと、知らないで読むのとでは感動も違うのでは・・・

と思うからです。

 

 

最後に。

ボブがマフラーをしている写真が多いので、寒い時期はいつもマフラーをしているのかもしれませんが、その姿も本当に可愛いですよ♡

ある意味、マフラーはボブのトレードマークなのかな 🙂 

ジェームズと外に行く時は寒くないようにしているのだと思います。

ボブがジェームズの肩に乗っている写真・・・。

私は本当にその写真が好きです。

 

 

この世界には、自分のペットを「ペット」としてしか見ず、平気で捨てたり、自己都合で放棄する人もいます。

もしくは、「迷惑」だからとすぐに捕まえ保健所に入れ込んだり。

この世界は人間だけのためにあるのではありません。

 

私たちが健康に安全に暮らすことももちろん大事。

だけど、動物たちとの関係性も本当に見直さなければ、そして理解できる人が今以上に増えなければ・・・。

日本は殺処分がとても多いけれど、私はそれは環境の問題だけではなくて

何か日本人の心の問題が大きいとも思っています。

 

動物と縁ができた人はとてもラッキーだと思います。

動物と一緒にいるということはメリットばかりではないけれど、どれだけの愛と幸せを共有できる存在でしょうか。

ボブとジェームズのことを知って、自分と動物との幸せな関係性を再確認できる本でもあります。

猫や犬が大好きな人にもオススメできますし、もし、犬や猫と暮らしたことがなかったり、「好き」とは言えない・・・という人も、興味があったら一度ボブとジェームズの物語を覗いてみてはいかがでしょうか 😉 

 

 

 

 

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